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潜水艦 領海侵犯事件の裏側

2008/09/18(木)

時事ドットコム:侵犯潜水艦、手掛かりなし=林防衛相
中国が日本側に抗議 潜水艦領海侵犯事件をめぐる報道に対して - MSN産経ニュース

 町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で「報道について問い合わせがあった。『抗議』というほど強いものではない」と説明。潜水艦の国籍については「どこの国と特定できない。あたかも(日本)政府が中国籍と言っているかのごとき報道が一部あったのは、事実に反する」と述べた。



レコードチャイナ:<領海侵犯>「日本メディアは中国の潜水艦だと決め付けている」―中国紙

記事は、日本メディアがこぞって、04年11月に中国の原子力潜水艦が日本領海内を潜水航行した事件を取り上げ、「今回も中国の潜水艦に違いない」という誤解を与えるような報道をしていると非難。その上で、「これまでも鯨や魚群を潜水艦と誤認したケースは少なくない。今回もその可能性はゼロではない」と強調した。



最新情報(日本軍事情報センター)(神浦元彰氏)

私は防衛省の記者会見で国籍不明の潜水艦としたことで、メディアからの問い合わせに「中国の潜水艦」と話していた。日本とアメリカの潜水艦でないなら、中国の潜水艦しか軍事常識では考えられないからである。

 昨日、海上幕僚監部の赤星幕僚長は、記者の質問に答えて、「潜水艦の音は録音しなかった」と答えていた。そんなことを信じるような先進国の海軍関係者は世界中にいない。それどころか、中国の海南島や青島の潜水艦基地付近の海域に、海自の潜水艦が息を潜めて潜航し、日本近海から帰ってくる潜水艦を待ち受けている可能性もある。潜水艦の音を聞いて、どこの艦隊に所属するかを確認するためである。

 まあ、日本の潜水艦戦の能力を甘く見ないことをお勧めする。私は別に反中国主義ではないが、軍事常識だけははっきり申し上げることにしている。





 読売新聞(本日付け・朝刊)によれば、あたごが使ったソナーは音源を発して位置を探知するアクティブ・ソナーだという。これは対潜水艦戦では魚雷や爆雷を発射する最終段階の探知法である。あたごから音源を発して、潜水艦から跳ね返った音で、潜水艦の正確な位置を特定するのだ。もし実際の戦闘なら、次は音響ホーミング魚雷を発射して撃沈させる。

 潜航中の潜水艦はアクティブ・ソナーの音を当てられて、震え上がったはずである。死刑台に上がり、首に縄をかけられたのと同じである。足元の床が開かなかっただけのことだ。この潜水艦の艦長も母港に帰れば厳しい処分が待っている。

 それでは、なぜ潜望鏡を上げたのか。潜水艦としては異例と思われる行動だが、つねに数キロの間隔で追尾してくる船(護衛艦)を潜望鏡で確認したのである。潜水艦が止まれば追尾の船も止まる。潜水艦がコースやスピードを変えると、追尾の船もコースやスピードを変えて追尾してくる。護衛艦は潜水艦の音だけを捉えるパッシング・ソナーで追尾していた。潜水艦はいつまでも追尾をやめないことに不安がって、追尾の船(あたご)を確認するために潜望鏡を上げるという失敗を行った。

 この記事(防衛省の発表)では、あたごが見失ったというが、アクティブ・ソナーをあてて、潜水艦を領海外に追っ払ったところで追尾をやめたのだ。しかしこの潜水艦がどこの港に帰港するか、海自のP3Cや対潜ヘリが今も追尾している可能性は高い。

事件TB:0CM:0
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