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今年九州最大の倒産劇 辻産業

 12日付で会社更生法の適用を申請、同日保全命令を受けた佐世保市の辻産業(株)。関連会社4社を含むグループ5社の負債総額は758億300万円で、今年の九州地区最大の倒産となった。

 14日(日)に同社に取材に行くと、クレーンは停止したままであったが、幹部社員らしき人の出入りがあった。翌日の15日(月)、従業員は通常通り出勤、クレーンは動き出した。出勤時の従業員に今回の件についてコメントを求めたが、口を閉ざしたままであった。

 船舶用機械製造業で日本トップクラスと認知されていた辻産業(株)。販売先は国内だけにとどまらず、アジアや欧州諸国にまで広がっていた。近年の造船業界の好景気に後押しされ、同社も本格的造船会社になることを決意。2002年より中国に現地法人を立ち上げ、翌03年より工場を稼動させていた。

 実際、受注は好調で、数年先までの受注残ができたため、工場の増設を進めていった。しかし、一から造船工場を建設するには膨大な資金が必要なことから、借入は膨らんでいった。

 辻産業(株)は、造船業界の好景気に後押しされ、3トンクラスのバラ積船を中心に欧州の造船会社より活発に仕事を取り、受注残は67隻にまで上っていた。こういった影響から08年5月期の売上高は、過去最高となる253億1,300万円を計上した。

 しかし、同期の有利子負債は154億3,400万円で、負債の圧縮は僅かなものにしか過ぎなかった。前期の有利子負債は月間売上高の7.3倍と借入依存度が非常に高く、他人資本による経営が続いていた同社に、さらに追い討ちを掛けるような出来事が起きた。

 9月15日、米国のリーマンブラザーズが破綻した。その後の情勢は報道されてきた通りである。リーマンショックが辻産業(株)にもたらしたもの、それは受注のキャンセルであった。欧州諸国の造船会社より相次いでキャンセルを言い渡され、67隻受注していたうち、なんと29隻がキャンセルとなった模様。予想だにできなかった情勢に同社は先行きの見通しが立たなくなり、今回の事態となった。

 今回の事態に至る経緯を検証すれば、(1)金融危機による受注激減、(2)中国進出の読みの甘さの二つが挙げられる。(1)は予想ができなかったとしても、(2)は予測できたはずである。「造船」は技術力の結晶であり、船舶用機械メーカーが簡単には進出できない分野であった。事実、同社は中国で人材・技術力不足に陥り、納期遅延を発生させ違約金ざたにもなっていた。

 同社の破綻の経緯が他の製造業にどのくらい波及するか、注目されるのはこの点である。
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[ 2008/12/25 19:00 ] 事件 | TB(0) | CM(0)

辻産業が経営破綻、負債総額758億円

佐世保・辻産業が会社更生法申請 九州で過去8番目の大型倒産

 舶用機械メーカー、辻産業(佐世保市、辻恒充社長)が十二日、東京地裁に会社更生法の適用を申請、経営破たんした。地裁は同日保全管理命令を出した。負債総額は七百四十一億円。九州地区の倒産としては過去八番目で今年最大。県内では過去二番目。

 従業員約百五十人の雇用と事業は継続。本社の舶用事業部門については大島造船所(西海市)がスポンサーに名乗りを上げている。辻産業の四子会社も同日、同法の適用を申請。五社の負債総額は計七百五十八億三百万円。

 辻昌宏会長らは同日、佐世保市内で会見し、「万感の思いを込めお詫びしたい」と深々と頭を下げた。

 同社は二〇〇二年から中国に進出。〇六年には造船業も始め、現在、中国国内に別の造船所を建設中。欧州の船会社から三万トン級ばら積み船などを仮契約を含め計六十七隻約三千億円分受注するなど海運需要の世界的高まりで事業を拡大。〇八年五月期には過去最高となる約二百八十五億円の売上高を計上していた。

 だが、「米国発の世界的な金融危機で資金繰りが急激に悪化」(辻会長)。さらに新造船所への資本参加を要請中だった企業が契約直前で撤退。破たんの引き金になった。

[ 2008/12/13 00:00 ] 業界ニュース | TB(0) | CM(0)








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